2023年2月7日、応用化学科の卒業研究審査会。ヤマラボからは、15名の学部生が審査に臨みました。
今回、大学院生(主にM1)たちが率先して、2日連続のハードな発表練習会を企画&実施してくれたり、スライドを手分けして確認してくれたり、直前まで練習に付き合ってくれたり。「学生同士の協働・学び合いのちから」が大いに発揮されていたように思います。教員としての私は、ほとんど要らなかったくらい。個別にサポートすることはあったけれど、結局、今日の本番まで、ラボ全体での発表練習に立ち会うことはありませんでした。
発表練習やスライド添削の進捗状況を Slack と Scrapobx でシェアしてもらっていたので、様子はリアルタイムで逐一伝わってくるけれど、本当に大丈夫かな… と、正直、かなり、すごく心配にはなりつつ、でした。が、個人的に、「教員なんて要らない」という状況は、大学での学びのひとつの目標かもと思ったので、口を出したくなるのをぐぐっとこらえて、「学生同士の協働・学び合いのちから」を信じてみることに。
発表当日の今日、発表のディテールには「こうしたらよかったかもね」と思うことがあったり、質疑応答で「ぬぉぉ」と声が出そうになったこともありました。けれど、研究の背景→課題→目的の流れが「いつの間にこんなに勉強したの」と思うくらいにしっかりした発表があったり、「あなたは何回目の卒研発表でしょうか」と思うくらい場慣れした発表があったり。全体的に、やま☆ラボの皆さん、素晴らしい発表でした。
次年度、今回卒研発表をした15名のうち、12名が大学院に進学。就職する3名も、それぞれが果敢にチャレンジする道に進もうとしています。彼らのこれからの活躍、とっても楽しみです。
卒業研究題目
- 岡崎 祐太 :有機金属錯体を用いた亜酸化窒素の分離技術に関する理論的研究
- 新井 翔大 :有機金属構造体を用いた水素ガスの貯蔵技術に関する理論的研究
- 井出 隼哉 :有機金属構造体を用いた二酸化炭素ガスの分離技術に関する理論的研究
- 鹿草 悠樹 :インフルエンザウイルスの薬剤耐性化メカニズムに関する理論的研
- 宮本 勇人 :HIVの薬剤耐性化メカニズムに関する理論的研究
- 山本 志帆 :新型コロナウイルスの変異に伴う感染性の変化に関する理論的研究
- 深沢 斗夢 :筋萎縮性側索硬化症の発症機序に関する理論的研究:SOD1のアミノ酸変異過程
- 冨永 樹生 :筋萎縮性側索硬化症の発症機序に関する理論的研究:SOD1のジスルフィド結合切断過程
- 竹内 健人 :筋萎縮性側索硬化症の発症機序に関する理論的研究:SOD1の脱金属過程
- 小森谷 優丞 :機械学習を用いた農薬の毒性予測に関する理論的研究
- 樋口 萌子 :機械学習による医薬品開発のための肝毒性予測に関する研究
- 宮川 直也 :アントシアニンのハロクロミズムに関する理論的研究
- 尾保手 颯汰 :原初ホタルの生物発光メカニズムに関する理論的研究
- 佐藤 麻央 :2,4-ジニトロアニリン誘導体の凝集誘起発光に関する理論的研究
- 與五澤 蓮 :エチレンの非断熱遷移ダイナミクスに関する理論的研究