千葉工業大学 / 応用化学科 / 山本研究室
計算化学で生命・物質・環境・教育の問題解決

より良い訊き手になる(質問例)

研究室の活動では、研究内容についての発表をおこない、それに基づいてお互いに議論することがあります。発表し、教員や他の学生から質問・意見をもらうことで、自分の研究のどこが評価されているのかを理解し、どこに解決すべき課題があるのかを気づき研究をさらに進めるための手がかりを見つけることができます。

このような場では、その発表による気づきや理解を深めようとするときに、話し手が上手に発表しようと心がけるだけではなく、聞き手がしっかりと「聴く」・より良く「訊く」ことを心がけることも大切だと思っています。

より良く「訊く」とは、より良い質問ができるということ。より良い質問とは、発表者に気づきを与えるような質問聴衆の理解が深まるような質問なのかなと思っています。そして、良い訊き手は、発表者を責めてしまうことがないように、困らせてしまうことがないように、自分の意見を相手に押し付けてしまうことがないように、敬意のある訊き方ができるひとであると思っています。

とは言え、学生にとって、研究発表の場に参加した経験が少ないうちには、話し手などから「何か質問はありますか?」と尋ねられても、何を質問したらいいのか、なかなか思いつかなくて困ってしまうことがあるかも知れません。そこで、こんな質問はどうかな? という具体例をいくつか示してみることにします。

こんな質問はどうかな?

背景

目的

方法

結果

考察

結論


発表者の真剣な取り組みに対して敬意を持ってフィードバックすることで、発表者から「励みになった」「助けになった」「役に立った」という言葉がもらえたならば、訊き手も、大切な気付き・大きな学びが得られるのではと思っています。

より良い訊き手になることを目指してみませんか?


この記事は、 近田 政博(編集)「シリーズ 大学の教授法 5 研究指導」 (p. 140)の「誠実な「きき手」を育てる」というアイデアを参考にしました。

教育 研究室
Posted :